東京争議団ニュース第195/2007年6月9日


組合の主張を100%認めた勝利判決!
1,500万円支払い命令

鶴川高校教職員組合

 5月24日、70名の支援の皆さんに見まもられ、判決の言い渡しが行われました。 2001年度からの定期昇給の停止、1998年度以降の調整手当の減額は一方的な賃金の切り下げであるから、組合(原告:10名)の請求どおり未払い賃金を払えという、100%の勝利判決でした。これまで、多くの支援・署名協力をいただいた皆さんに、心よりお礼申し上げます。
 判決は、賃金切り下げを行う「@高度の必要性」「A合理性」「B変更手続きの適正」がいずれについても認められないと学園の賃金政策を断罪する一方、長年にわたる定期昇給は「労使慣行であり法的拘束力を有する」と認めています。
 手当支給の有無を理事長が決定することについても「労働者の保護が不十分になる」と指摘しました。
 この判決について、百瀬和男理事長は即日、高裁に控訴しました。私たちのたたかいの舞台は高裁へと移ります。
  組合差別を継続しながら、全体の賃金を切り下げ、莫大な内部留保資金をためこむという学校運営は、社会的にも大きく包囲しなければなりません。
 9月末には都労委命令も下され、年内中には高裁判決も出ることが予想されます。 私たちは、「生徒も教師もいきいき元気」な学園づくりを実現するため、よりいっそう奮闘します。


 勝利判決を報告の組合員と
  支援の皆さんで喜びを!


東芝は命令に従え450名東芝包囲
東芝の職場を明るくする会

 5・24全労連総行動では、夕方のメイン行動に設定していただき、450名の参加で東芝を大きく包囲することができました。皆さんのご支援に感謝いたします。
 7月2日15時から、中労委で第3回調査・和解協議がおこなわれます。東芝がおこなってきた不当労働行為は、会社の秘密報告書や東芝扇会機関誌、役職者研修資料で立証済みであり、申立人等を問題者グループ、東芝扇会員を健全派グループと呼んで差別、排除してきた事実は、東京地裁・裁判長からも「事実関係では争いがないでしょう」と指摘された通り確定しています。
「問題者」として差別されてきた100名の差別の是正と償いは、東芝の社会的責任であり、東芝をさらに大きく包囲して全面一括解決を実現する決意です。大きなご支援をお願いします。


「座り込み行動」解決の決断迫る!
明治乳業争議団

 「格差の存在」と「不当労働行為意思」を認定しながら、高裁から「控訴棄却」の不当判決を受けた明治乳業争議団は、最高裁に上告すると同時に、高裁で獲得した事実認定と判断を武器に、長期争議解決の決断を迫る闘いに奮闘しています。    
 特に、株主総会対策を重視し、賛同株主64名を組織して、27項目余の「事前質問書」を作成して会社に申し入れ。争議解決と「食の安全」を中心に経営陣の姿勢を厳しく追及します。 また、総会日の前段には「社前座り込み行動」(26日〜27日各13時〜)を配置。特に、27日午後6時30分から7時迄、抗議要請行動を大きく展開する計画です。
 争議団は、株主総会を節目に、首都圏でも全国的にも会社包囲の闘いを一気に前進させ、年内に全面解決への道筋を切り開く決意で奮闘します。
 諸行動への参加ご協力をお願いします。


 5・24争議支援総行動
     明乳本社前


司法総行動のべ400人参加

 司法総行動が5月11日行われました。朝の各裁判所前・都労委・中労委などの宣伝から、各裁判所、労働委員会、法務省、警察庁に要請行動を行いました。直接、労働者や争議団、当事者が司法や労働委員会等に要請を行うというこの行動は、10年以上を経過しており、要請相手方に対しては一定の認知が広がり、定着してきています。
 しかし対応の窓口が直接担当する部署の担当者ではないために、要請事項に対し、「伝える」とか「聞き置く」といった回答が多く、事前に要請書を送っていることも意味のないようなやり取りが見受けられました。一部では、前向きに回答を行おうといった姿勢の所もありましたが、直接の担当者ではないもどかしさがあり、今後、要請事項に係わる担当者の出席を強く求めることが肝心と思われます。


5・24全労連・東京地評争議支援総行動
大企業は社会的責任を果たせ!

 全労連と東京地評は5月24日、解雇や賃金差別、不当労働行為など争議の早期解決を求め、都内の28企業へ抗議・要請行動を終日展開しました。5コースに分かれた行動は、朝の準メイン明治乳業180名をかわきりに、昼メイン東武鉄道本社500名、夕方メイン東芝本社450名、のべ参加人員3500名でした。
 東京争議団からは9争議団がエントリーしました。
 解決に向け相互支援を強め頑張りましょう。


たんぽぽ保育歓迎会&女性部交流会

 たんぽぽ保育争議団のみなさんが5月12日に東京争議団に新規加盟しました。全員が女性です。
 女性部では、歓迎会&交流会を5月29日に実施しました。8争議15名が参加し、夕食を囲みながら大いに盛り上がりました。
 現在、東京争議団には女性の争議が10件あります。普段はそれぞれ独自に活動していますが、活動方法や家庭責任と争議の両立など、共通の課題や悩みを共有したり、意見交換したりする場として、女性部がゆるやかな交流の場になったらと思います。
 みなさん、温かく見守ってください。


新加盟のたんぽぽ保育争議団(前6人)を
   熱烈歓迎する女性部の皆さん


目黒電波労組
アステラス争議

勝利解決 カンパ


目黒電波労組の井上さんよりカンパの贈呈


5・25決起集会290名参加で大盛会
一橋出版加藤争議

 争議発生からまる4年の5月25日、『労働法制改悪反対・格差社会を変えよう!一橋出版=マイスタッフ争議の解決をめざす5・25決起集会』が文京区民センターで開催されました。
 斎藤貴男さんの講演テーマは『非正規労働と格差社会』「このまま手をこまねいていると7割、8割の人が非正規という事態になる」氏の切り口鋭い語りに会場は沸きました。労働法制改悪の動きが急です。派遣の規制緩和も目論まれています。しかし、みなさんとともに作り上げてきた4年間の運動は、会社側に変化を生じさせています。一橋出版では編集部の派遣社員3人が、正社員になりました。争議解決まで、引き続きのご支援、ご協力をお願いいたします。
 派遣パンフ第2弾『ハケンの変革』(1部100円)も完成。ご活用ください。


総行動の翌日にもかかわらず参加の争議団


中労委再開調査行われる
松蔭学園争議団

 半年ぶりに再開された調査の冒頭、公益委員は「長い間お待たせしました。」と切り出し、第三部会として審問再開を決定したことを言明しました。
 昨秋の前公益委員の和解案は、組合員の間に差別を生じさせるなど差別是正に値しない内容だったのですが、この昨秋の和解案にとらわれないことを前提に考えていることも言明しました。
 この日のやりとりから、公益委員が審問再開申立書を含め書面などをきちんと読み込み、事件の争点、内容をふまえて調査に当たっていることが伝わってきました。争点は1995年、1996年の寺島、森の復帰時協定書の効力をどう判断するかどうかであること、組合員の間で差別があることは問題であることを指摘。しかし一方で、昨秋の和解案は裁判官経験者が判断したものであるということは、行訴で同様に判断される可能性があることも言及しました。
 さらに公益委員は、一時金について「賃金台帳を書証として提出するかどうか」を確認しました。しかし学園側は、「提出しない」と即座に回答するなど、従前の姿勢と全く変わっていません。これまで何回もの命令、判決が出ていることを考え、全面解決を考える時期ではないかとの判断を示し、労使双方に和解案を考えることが提起されました。
 次回は冒頭に審問を開き、書証などの提出を終え、結審とし、その後労使双方の和解案を検討する調査期日とすることになりました。公益委員から中労委前の宣伝行動について、「皆さんの配っている教宣ビラのトーンが最近変わってきましたね。」と具体的な指摘がありました。宣伝行動の重要さを改めて認識させられました。
 この日は当事者を含め35人の皆さんに参加して頂きました。事務局も東京争議団が沢山傍聴していることに注目しているようです。皆さん傍聴支援ありがとうございました。
 中労委前での宣伝行動はこれまで通り第1と第3水曜日に行いますのでご協力をお願いします。
 次回日程 7月9日(月)13時半より 第4回審問および第10回調査。
再開されたこの場を最大限生かし、真に差別のない、不明朗な査定のない松蔭学園を目指して一層奮闘していきます。最後までどうぞよろしくお願いします。 


4者・4団体による座り込み延べ1千名
全動労争議団

 国土交通省に対し、1047名JR採用差別事件の早期解決に向け、5月21日から25日まで、国土交通省正門前(国会議事堂側)で座り込み行動を中心に、宣伝、要請、個人請願、デモ行進など多彩な行動を展開しました。
 この行動は4者(国労闘争団全国連絡会議、鉄建公団訴訟原告団、鉄道運輸機構訴訟原告団、全動労争議団・鉄道運輸機構訴訟原告団、4団体(建交労、国労、国鉄共闘会議、中央共闘会議)による「5月・6月行動」の第1ゾーンとして取り組まれ、北海道・九州などから40名を超える被解雇者・家族が結集し、建交労や国労の組合員、支援の仲間など、この5日間で全国から約1000人が結集しました。
 5日間の座り込みの中で、解雇された当事者である4者・4団体の各代表はそれぞれ、1047名の解雇争議は国策を通じ起きた事件であり、政府の責任で解決を図ることを強く求め、強固な団結なしに解決はない、裁判闘争と大衆闘争を結合してたたかうことなどが強調されました。
 この座り込み行動に東京争議団から明乳争議団、NTT木下争議、じん肺原告団、松蔭学園争議団のみなさんが参加し、それぞれから激励の挨拶をいただきました。更に、東京争議団を代表して小関議長が激励の挨拶を行ないました。
 引き続き、第2次行動として6月18日から22日まで、国土交通省前での座込み行動が行なわれます。
 みなさんの参加をお願いいたします。


国交省前座り込み行動


限りない拒否理由をデッチアゲ
再雇用拒否田畑和子争議

 中神校長は、尋問に際し、長大な陳述書を提出してきました。その中味は、これまでついたウソを真実とすべく、またまた、具体的に、詳細に、ウソを重ねているものです。
例えばその新しいウソは、
◆「田畑教諭が給食指導をしないので、他の教員から『なぜ、田畑先生は、長年にわたり給食指導をしなくていいのか』と苦情があった。」
 ◆「田畑教諭と同学年を希望する教員は、ほとんどいなかった。何人かの職員に打診したところ、一人は『一緒の学年を経験した際、胃を悪くした、理由は自分の気に入らないことは協力しないし、自説を曲げずに、記録しておいていつまでも執拗に発言し追及してくるから。』また、他の職員は同じ訴えを、涙を浮かべながら繰り返した。」   
◆ 「それ故、指導力のある教員を集め学年組織を作ったところ、『あの学年だけ何で指導力の高い教員が多いのか』と複数の教員から苦情が寄せられ、こちら(校長)から『なぜだと思う?』と質問すると、すべての教員が『田畑さんがいるからしょうがないですね。』と答えた。」等々、セリフ入りでリアルな表現をとっております。また、「田畑教諭を校長室へ呼び注意したところ、反論せず認めた」など、セリフを創作した密室の捏造場面をいくつも作っています。まさにデッチアゲのオンパレード。裁判官にウソを分かってもらえるよう努力中です。 
 ここが正念場。皆様、是非傍聴にお越し下さい。


一日も早い争議解決のために奮闘中!
中野保育争議団

 5月24日全労連・東京地評総行動は、明治乳業本社前をスタートし、私たち中野争議団は中野区役所前に80名の支援者が結集しました。
 力強いジャパンビスティック争議の松本さん、UOBの鈴木さんに連帯のあいさつを頂きました。すでに私たちの裁判は4年目に入り、強く職場復帰を求める中、要請団が当局側との折衝では、毎回同じ言葉を並べるのみです。「裁判の推移を見守りながら積極的に交渉の場に臨む」と言いながら、保育現場は堅く閉ざしています。しかし区役所前のビラ配布は、日に日に職員から「頑張って下さい」「早く戻れるといいですね」と声をかけられるようになりました。
 秋以降、高裁・都労委とも結審になる事が予想されます。6月25日(月)11時から、第6回口頭弁論が行われます。是非、これまで以上の多数の方々の傍聴支援をお願いいたします。


 司法総行動で中野区保育争議団(福家さん)


シンガポール首相から返信
UOB銀行鈴木争議

 5月17日 金融庁、外務省、内閣官房へ要請を行いました。
 千代田春闘共闘で出していた、「鈴木問題」解決についての援助依頼の手紙にシンガポール首相から、返事があり、一外国人労働者に対するシンガポール政府の計らいに感謝し、日本政府に対しても解決要請をしました。


金融庁・外務省・内閣官房要請(鈴木さん右2人目)


各争議組合、争議団の近況報告

▼全国じん肺連絡会
トンネル根絶訴訟金沢地裁宛団体署名に取り組んでいます。是非ご協力をお願い致します。
▼メレスグリオ・黒田争議
6月18日の裁判に多くの方の傍聴をお願いいたします。
▼明治乳業争議団
株主総会に向け、6月26日〜27日と社前座り込み。解決に向け皆様のお力をお借りします。パンフが出来ました。
▼一橋出版=マイスタッフ・加藤解雇争議
5.25決起集会ご参加ありがとうございました。7/27(金)18:30〜文京区民センターで出版争議ビアパーティです。
▼中野区保育争議団
個人署名・団体署名・ひとこと署名の取り組みを各支部に要請しています。ご協力を!
▼全動労争議団
全動労鉄運訴訟も、いよいよ、7月25日で結審が決まりました。判決は10月〜11月頃に予想されます。なんとしても救済判決を引き出す決意です。
▼東京私教連・松蔭学園教職員組合
第3水曜日は松蔭独自行動として中労委前宣伝行動展開。
▼東京商科今井争議
商科のたたかいのこれまでを総括し、まとめる報告集会を開きます。6月12日(火)18:30〜エデュカス地下会議室です。ご参加ください。
▼田畑先生の再雇用拒否の真相を究明する会
ウソだらけの陳述書を前にしていると、吹き出しそうになったり、バカバカシクなったり。ともあれ、勝訴を引き寄せようとがんばっています。教育界を正すため、傍聴お願い!
▼国金発展会
最高裁での和解協議は続いています。次回協議日は追って通知します。


====東京争議団予定===

七月

 十二14:00事務局会議 (東京地評5F)
 十四10:00三役会議  (東京地評5F)
    13:00全体会議  (東京地評5F)
    17:00ニュース発送作業(東京地評5F)

八月
 
 二三14:00事務局会議 (東京地評5F)
 二五10:00三役会議  (東京地評5F)
    13:00全体会議  (東京地評5F)
    17:00ニュース発送作業(東京地評5F


=====諸行動予定=====

六月

 八〜九 裁判闘争交流集会熱海市
一一17:30明乳東陽町駅宣伝
一二18:30東京商科争議総括集会エデュカス
一三11:00中野区保育中野駅頭・庁舎前行動
   12:00全動労争議団裁判所前宣伝要請行動
   14:30たんぽぽ保育中労委
一四08:301047連絡会事業本部前宣伝行動
一五08:20一橋MS荻窪スズラン通り宣伝
   09:00一橋出版要請
   18:00出版争議支援コンサート・エデュカス
   18:30じん肺東京支援連会議 地評5F
一六18:00鶴川高校争議集会新百合ヶ丘21ホール
一八13:30メレス黒田争議地裁13F19部前
一八〜二二10:30〜国鉄闘争4者4団体 国土交通省前座込み
一九08:00東京争議団都庁前共同宣伝行動
   10:00田畑究明する会地裁627法廷
   18:30じん肺トンネル根絶訴訟決起集会 日本教育会館
二〇13:30じん肺高裁103号法廷
二一08:301047連絡会裁判所前宣伝行動
   13:10国鉄闘争団国陪訴訟判決710法定
   18:30国鉄闘争団国陪訴訟判決報告集会 SKプラザ地下会議室
二二08:30JR株主総会前宣伝四ッ谷駅麹町口
   10:00JR東日本株主総会ホテルニューオータニ
   14:30明乳みずほ銀行本店前宣伝
二五11:00中野区保育高裁812号法廷
二六13:00明乳本社前座り込み
二七08:00東京争議団最高裁前共同宣伝行動
   13:00明乳本社前座り込み
   18:30明乳本社前決起集会
二八08:301047連絡会事業本部前宣伝行動
   08:00明乳株主総会行動本社前
   18:30国鉄闘争団鉄建訴訟控訴審報告集会 しごとセンター地下

七月
〇二08:00「1の日宣伝」JR新宿駅西口
   10:00明乳全国事件都労委調査34F
   12:00「1の日宣伝」事業本部前
   15:00東芝明るい会中労委調査・和解協議
   18:30国鉄闘争1万人アピール報告集会 交通会館地下会議室
〇三18:309・21東京地評総行動 第1回実行委員会地評会議室
〇四09:00東京争議団中労委前共同宣伝行動
〇五08:30東京争議団裁判所前共同宣伝行動
〇九11:30東和システム地裁619号法廷
   17:30明乳本社前宣伝行動
一一08:00中野区保育庁舎前宣伝
   10:00中野区保育都労委調査
一二08:301047連絡会事業本部前宣伝行動
一三〜一四終日出版労連定期大会
一七08:00東京争議団都庁前共同宣伝行動
一八09:00松蔭中労委前宣伝行動
一九08:30東京争議団裁判所前共同宣伝行動
二十08:20一橋MS荻窪スズラン通り宣伝
   09:00一橋出版要請
二三12:00全動労争議団裁判所前宣伝・要請行動
   17:30明乳東陽町駅頭宣伝行動
二四12:00全動労争議団裁判所前宣伝・要請行動
   13:00田畑究明する会地裁627法廷
二五08:00東京争議団最高裁前共同宣伝行動
   12:00全動労争議団裁判所前宣伝・要請行動
   14:00全動労鉄運訴訟結審710号法廷
   15:00全動労鉄運訴訟結審報告集会弁護士会館
   18:301047解雇争議の早期解決を!7・25決起集会(全労連会館予定)
二六08:301047連絡会事業本部前宣伝行動
二七18:30出版争議ビアパーティ文京区民センター
三一09:309・21東京地評総行動第1次オルグ地評会議室
   18:309・21東京地評総行動第2回実行委員会地評会議室


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