東京争議団ニュース第148号/2003年5月10日


4・21雪印一日行動会社側和解条件提示
パート組合員に退職金を回答
雪印食品争議団

4・21雪印乳業に解決の決断を迫る一日行動は東京争議団の全面的な協力をいただきメインの昼行動は、65団体150名の支援者で本社前を埋めました。この日は朝8時から四谷駅前のビラ宣伝からスタート、9時には本社前で横断幕を広げ決断を迫る座り込みに入りました。12時前からは東京で民俗芸能を守る荒馬座の太鼓、獅子舞、うたごえ協議会の合唱で盛り上げ、次々に駆けつける支援者の中、主催者を代表して森議長、連帯の挨拶では全農協労連中沢委員長、東京地評、新宿区労連の代表がそれぞれ行ないました。
 注目の出張審尋は1時から本社220名の傍聴者が見守る中開始。冒頭篠塚代表副社長は、会社解散で迷惑かけて申し訳ないと陳謝。会社側は裁判所を通して「再就職支援について」の解決案を示しました。表題のとおり雇用はゼロ回答のため、組合側は昨年6月の中間和解の誠実な励行を要求した結果、裁判所も職のあっせん先を会社側が再検討するよう訴訟指揮し、次回5月15日に示すことになりました。しかし今回、パート組合員に1か月分の支援金を組合に払うとした点はこれまでの運動の結果と判断できます。


5/8関西航業争議を支援する全国連絡会結成祝賀会
関西航業争議団

5月8日に関西航業争議を支える全国連絡会が、弁護士会館クレオにおいて、90名参加のもと行われました。開会宣言は、航空連内田議長、乾杯の音頭を東京争議団吉兼副議長が行ないました。
 全国連絡会結成、最初の宣伝行動として全日空本社前宣伝をおこないました。大阪からリス・トラの縫いぐるみも参加し、JR新橋駅汐留口と全日空本社の移転した汐留シテイセンターで賑やかな宣伝行動を行いました。関西航業争議団は別名「踊る争議団」、今後も新橋汐留で争議解決に向けがんばって宣伝行動を行います。新橋汐留は、六本木ヒルズに負けない新名所になることでしょう。
法廷闘争では、東京地裁「行政訴訟」は、次回「口頭弁論」6月9日に証人申請が行われます。大阪高裁の不当判決に対して、2月8日最高裁に上告しましたが、5月2日、最高裁で審理する通知が届きました。
全国連絡会の次のメイン行動は、6月末の全日空株主総会です。直接大橋社長に解決を迫るため、今年は会場に約40名が出席します。関西航業争議を支える全国連絡会の取り組みにご支援とご協力をお願いいたします。


ヒルトン各ホテルに争議解決を迫っていく
ヒルトン争議団

ヒルトンホテルは、世界規模の巨大ホテルチェーンです。国内でも、東京をはじめ、東京ベイ、大阪、名古屋、小樽、成田と6ホテルがあります。運営は、すべてヒルトンインタ?ナショナル社が担っています。そうした事実からも、今後の運動の展開として、ヒルトン東京を社会的に包囲し、争議解決をめざすとともに、国内外を問わず、ヒルトングループ各ホテルに対し、争議解決を迫っていく予定です。
 また、最高裁に向けた行動では、要請、宣伝行動、署名の提出に取り組んでいます。解雇無効を最高裁で確立できれば、非正規雇用労働者への賃金切り下げや解雇に対する重要な闘いの手段を確立することが出来ることになります。


職権和解拒否を乗りえて大きな運動の展開を
国金発展会争議団

 「本件は長期にわたって争われてきた.当審の判決が出たとしても、さらに長期につづくことになる。それは避けた方が良いと思っている。」との裁判長による職権和解勧告があり、双方がこれを受諾。公庫は検討を約束していました。しかし、公庫側は4月9日、理由も示さず「和解提案を拒否する」旨の回答をしてきました。
 3月31日付で魚住裁判長は依願退官し、根本真裁判長に変りました.新裁判長のもとで、今後の日程が次のように確定しました。
5月28日(水)第16回口頭弁論(15時〜16時)伊原証人の尋問
6月30日(月)最終準備書面提出期限
7月16日(水)結審(15時〜16時)大法廷要求中


明泉・鶴川高校と帝京の財政問題で
文部科学省に要請

鶴川・帝京争議団

 文部科学省から私学行政課運営調査係長、法規係長など4名が対応、組合側は谷全国私教連委員長、小村同書記長、深谷東京私教連副委員長、愛媛私教連柳瀬委員長など11名が参加し、5月8日(木)4時から1時間おこなわれました。
明泉・鶴川高校の財政運用問題では、「東京都が措置を」「基本金の適正化は指導」と回答
(1)助成金額5億7954万円に対して消費収入超過額(企業でいう利益剰余金)が6億3498万円と5千万円も上回っており、助成金は丸ごと剰余金として貯め込まれ、教育条件改善などに役立っていない問題
 答:国からの補助金は短大へ1300万円しか出しておらず、5億円以上の補助金は東京都が出しているので、どうするかは都の措置になる。今までも3億円以上の繰越収入超過額は助成金の減額調整をしてきており、更に14年度からは翌年度繰越消費収入超過額が100億円を超える法人には減額調整を強めることになっている。
(2)2号基本金が全く積み立てられていない状態なのに、PTA公報などに校舎建替え計画で百数十億円が必要でまだ資金が不足、したがって経費抑制に務めますといって内部留保金を100億円以上も貯め込んでいる問題
 答:明泉学園については基本金に組み入れられているとはいえず、「運営調査委員」が学校に行き、調査して2号基本金の適正化を指導した。学校への株式会社参入は反対、
法人でも帝京のように「起こりうる」のだからと回答
 帝京大学では30年以上裏口入学を行ってきた。冲永荘一元総長も佳史理事長兼学長も法人をまたがって兼職をしており、法人の自主性・自律性は保たれず、2000億を超える内部留保金をもち、学校法人でありながら「経営戦略を明かすことになる」といって財政公開を拒否して最高裁まで争った。学校法人ですら「もうけ」るためには何でもありの状態を示しており、株式会社が参入したらこれが当たり前になってしまうから、断じて反対である。
 答:考えはあなた方と同じである。文部科学省も抵抗勢力をいわれているが、営利を目的とする株式会社参入には反対である。帝京など学校法人でもそれが起こりうることを示している。財政公開については91%の大学法人が行うようになっている。明泉でも15年度から公開するといっている。
 寄付行為や理事会の議事録は公表するのが当然であり、指導の対象とは考えてもいなかった。必要なら情報公開で請求してください。



三井・住友関連じん肺解決報告集会へのおさそい
全国じん肺争議団

 三井鉱山・石炭との間で昨年8月1日、住友石炭との間で12月25日に全面和解いたしました。今回の全面解決は、原告団・弁護団を支えていただいた多くの支援の力があってはじめて実現できたものです。この意義を全国の原告団・弁護団、支援の仲間と確認するとともに今なお頑迷に解決拒否を続けている日鉄、国の責任を明確にすることを通じて1日も早いじん肺根絶のたたかいをさらに前進させる意義について改めて意思統一するためにも、5月30日「麹町スクワールで報告集会を開催し、現在最高裁闘争を展開しているじん肺の原告を励ますためにも是非多くの方のご参加をお願いいたします。



全信不動産55才賃金カット裁判木村さんも勝利判決
(東京地裁)
柳下さんに続き木村さんも勝利判決

全信不動産争議団

 柳下さんと同様に55才で大幅賃金カットされ、続いて提訴していた木村さんの東京地裁での判決言い渡しが5月7日にありました。判決は、。柳下さんの地裁高裁判決と同様、会社が一方的に変更した就業規則を違法とし「根拠のない賃金カットは無効である」と断罪しました。
 全信不動産の経営者は、柳下さんの高裁判決を不服として「最高裁の判断を見たい」として上告しています。常勤役員が「事件は代理人に任せている」として話し合いでの解決を拒否する会社に姿勢に怒りがわき起っています。
 全信不動産は、全国の信用金庫の株主が出資し、取締役は全国各地区代表の信金理事長と信金中央金庫の一部役員とで構成され、常勤役員も信金中金から天下り的に送り込まれてきます。信金業界の関連企業がこのように公的判断を遵守しない姿勢を示し続けていることを大きく問題とし早期解決を迫ります。



地裁審理に合せ明治乳業包囲の大運動を
明治乳業争議団

 8回に及ぶ口頭弁論を通して、不当労働行為事件としての争点が改めて鮮明になってきた明治乳業争議。
 いよいよ7月から集中審理の期日が設定され、今秋結審に向けて大きく動きます。
 6月13日には、支援共闘会議の総会(ラパスホール18:30〜)を予定しています。
 地裁審理と併せ、今秋に向けて、明治乳業争議の全面解決の決断を迫る大運動の決起体制確立をめざします。



凸版製本へ初の要請行動親会社と同じく面会拒否
凸版印刷争議団

 4月24日、MIC争議支援総行動。凸版印刷争議は、和解の関係で、今回の行動を見合わせました。現在の状況は、本格交渉への入口が見えてきたところです。
かわって凸版製本争議が、約90人の参加を得て、デビュー戦を飾りました。初めての要請行動とあって、会社側の対応が注目されましたが、まさに「この親にしてこの子あり」か、総務と警備が立ちふさがり、「会えません」「受け取れません」「答えられません」「お帰りください」の繰り返しで面会を拒否しました。
審問が6月26日に始まる予定。これから本格的に追い込んでいきます。


6・12司法総行動へご参加を
弁護士報酬の敗訴者負担問題

司法改革にむけた国会の動きが急テンポで進み中、国民本位の司法改革を求める司法総行動が迫ってきました多くの争議団・争議組合・労組・市民団体などの参加を訴えます。

(行動予定)
6月12日(木)
☆早朝宣伝     8時30分〜(中労委、地裁高裁、最高裁)
            8時〜(都労委)
☆意思統一集会  9時45分〜(クレオ)
☆要請       11時〜(改革推進本部、最高裁、法務省、中労委)
            13時30分〜(地裁高裁、警察庁)
            14時〜(都労委)
☆16時国会前集会・議員要請
☆シンポジウム(全労連・国光労連・後援司法総行動実委) 18時30分〜(全労連2階)
☆記念講演  大川真郎(日弁連事務総長)
☆シンポジスト (労働検討会・労働弁護団・国公・民間労組・争議団など)

敗訴者負担に反対する1000人パレード
日時:5月30日(金)
正午日比谷公園霞門


5・22鶴川闘争支援大集会
 日時:5月22日(木)午後6時30分
 場所:町田市民会館大ホール
 <友情出演>
 ☆きたがわてつミニコンサート
 ☆教職員と卒業生による寸劇etc


祝メーデー☆大盛況・完売だった争議団の出店

晴れ渡った青空のもと亀戸中央公園には、6万人を超える労働者が集まりました。恒例の争議団出店も大盛況。
缶ビールは用意した30ケースがあっという間に売り切れ、慌てて買出しに走る始末。骨付鳥モモ、上カルビ、焼き鳥、フランクなど用意したつまみも完売。
 出店の裏には、机と椅子を用意して緑陰の交流。芝信元原告、劇団阿修羅、東京電力元原告、角川財団、東陽社などの争議団OBの皆さんと現役争議団との有意義な交流も行われ心温まる一日でした。



====東京争議団予定===

2003年
 6月
10日18:00事務局会議(東京地評5F)
14日10:00三役会議(東京地評5F)
    13:00全体会議(東京地評B1)


   =====諸行動予定=====

五月
一一12:00延岡学園全面解決報告集会(宮崎)
一二07:30凸版宣伝 板橋工場・朝霞工場
   08:00凸版印刷宣伝 本社小石川ビル
   13:30凸版印刷都労委調査
一三08:30高砂建設宮成さん出勤復帰激励(JR蕨駅西口徒歩3分高砂建設本社前)
   18:30全動労支援絵画展実行委(全労連)
一四08:00最高裁前宣伝(全動労他)
   08:30高裁前宣伝(国金発展会)
   13:10田畑真相解明地裁結審(722号)
   18:30司法総行動実行委(全労連3F)
一五08:00メレス最高裁前ビラ
   08:15秩父じん肺朝ビラ(菱光石炭工業前)
   08:30東京商科朝ビラ(JR水道橋)
   10:00秩父じん肺要請行動(石灰石鉱業協会)
   15:00雪食一般さいたま地裁審尋
   18:30首切り自由 実行委(シニアワーク)
一六09:00東京大気裁判第4波行動(国交省前)
   14:00川辺川利水訴訟判決行動(農水省前)
   14:00ネッスル労組支援共闘(全労連3F)
   18:30国鉄闘争西部団結祭実行委(中野勤福)
一七11:30関西航業宣伝(羽田空港ターミナル)
一九08:20メレスグリオ本社前ビラ
二〇08:15秩父じん肺朝ビラ(菱光石灰工業前)
   10:00東京大気裁判地裁弁論(103号)
二一 1日 首都大行動
   14:00メレス本社前集会
二二08:00最高裁前宣伝(全動労他)
   08:15地裁前宣伝(明治乳業争議団)
   10:30明治乳業争議団地裁弁論(705号)
二三13:00国鉄・国会議員要請(衆院第2会館)
   14:00ネスレ解雇事件高裁弁論(817号)
   18:00ヒルトンホテル前宣伝行動
二四11:30関西航業宣伝(羽田空港ターミナル)
二六18:30じん肺日鉄総会対策(弁護団事務所)
二八08:00最高裁前宣伝(全動労他)
   08:30高裁前宣伝(国金発展会)
   15:00国金発展会口頭弁論(810号)
   18:30国鉄闘争西部団結祭実行委(中野勤福)
二九13:15帝京安積銃撃裁判(郡山地裁)
   18:30全国じん肺キャラバン(中大記念館)
三〇 じん肺 1日行動
   18:30三井石炭関係祝賀会(麹町スクワール)
   18:30全動労国労弁護団討論集会(プラザF)
   18:30東京商科守る会総会(エディカスB1)
三一11:30関西航業宣伝(羽田空港ターミナル)

六月
〇三朝・夕国鉄闘争全国宣伝
   08:20メレスグリオ本社前ビラ
〇四08:00最高裁前宣伝(全動労他)
   18:00全国公害被害者総決起集会(日比谷公会堂)
〇六〜〇 九雪食一般救援美術展(北越谷)
〇九13:20関西航業地裁(103号)
一一08:00最高裁前宣伝(全動労他)
一二 一日司法総行動
   08:15地裁高裁前共同宣伝
   08:30東京商科朝ビラ(JR水道橋)
一三18:00ヒルトンホテル前宣伝行動
   18:30明乳支援共闘会議総会(ラパスホール)
一六08:20メレスグリオ本社前ビラ
一七18:30全国じん肺東京支援連(地評5F)
一九08:00最高裁前宣伝(全動労他)
   18:30国鉄闘争西部団結祭実行委(中野勤福)
二〇13:20ネッスル団交拒否事件(茨城地労委)
二五08:00最高裁前宣伝(全動労他)
二四 雪食一般 1日行動 
二六13:30凸版製本都労委審問
二七18:00ヒルトンホテル前宣伝行動
   18:30明治書院解決報告集会(如水会館2F)
二九14:00高砂建設・宮成争議勝利報告集会(川越福祉センター5Fホール)

七月
〇二10:00東京商科さいたま地裁弁論(504号))
一一〜一三 じん肺長崎池島現調
一三10:30国鉄西部団結まつり(新宿中央公園)
一六13:30東戸山小地裁本人尋問(710号)
   15:00国金発展会結審(大法廷予定)


各争議組合、争議団の近況報告

▼凸版印刷労組争議団 
総会屋事件で宣伝を強める予定。争議行動も和解の行方次第で再開の構えを取っています。
▼帝京八王子教職組・三好解雇争議
6月11日17:30〜都労委の事情聴取後に和解裁定か。
▼全動労争議団
最高裁に「公正判決」を求めて、毎週、最高裁前での宣伝行動、5月30日プラザエフで全動労・国鉄弁護団の呼びかけで討論集会を開催します
▼NTT関連合同分会木下解雇争議
組合事務所がNTT落合ビルに決定。30uの広さです。今年も50歳以上に雇用形態選択が迫られ、職場の仲間は苦渋の選択を強いられています。
▼国民金融公庫発展会
5月28日15:00〜公庫が和解勧告を拒否、しかも、裁判長が替わってはじめての口頭弁論、要注目
▼明治乳業争議団
地裁での争点整理が大詰め、早期に実質審理を勝ち取り、逆転勝訴をめざす闘いに全力。
▼全国じん肺
7月11日〜13日にじん肺池島炭鉱の現地調査を行います。参加費は、2万円です。〆切6月16日
引越しました、新住所:新宿区四谷1-5 新四谷駅前ビル5F電話/faxは変わりません
▼東都タクシー野中さんの嘱託雇用を勝ちとる会
5月15日(水)15時 都労委の和解勧告を受け双方の和解に対する検討結果のすり合わせ。団体署名・個人署名のご協力をお願いいたします。
▼東戸山小・谷本争議
7月16日13:30〜710法廷二度目の本人尋問です。
▼田畑さんの再雇用拒否真相を解明する会
5月14日 結審(本人の最終陳述)13時10分〜 東京地裁722法廷、傍聴支援と署名のご協力をお願いいたします。第二次集約 5月末
▼関西航業争議団
6月末全日空株主総会へ向け宣伝行動を強化。
毎週土曜日羽田空港ターミナルビルへ参加協力を。
▼ヒルトンホテル争議団
最高裁への団体署名を取り組みます。目標は一万部。ぜひご協力を。
▼東京商科今井争議団
さいたま地裁人証すべて終了、4月30日の鍵田先生が証言し、学園が組合員として認識のないときと認識したときの対応の違いを事実をあげて明らかに。学園の組合敵視の姿勢を描き出す。5月30日(午後6時半)は、エデュカスで守る回総会。


東京争議団のホームページへ戻る